2017年11月13日月曜日

山に縋るみたいなことの日です

明治の冬の定番チョコである、「ポルテ」が販売終了との報が届いた。

この前には、松村邦洋が痩せて、この世界に永遠なんて無いんだ、と諦観するしかなかったところで、

こんなニュースが届いてしまうとは。

この世界は、単に生きているだけで僕らから数多のものを奪い去っていく。

若さ、ステータス、お金、情報、環境、全容。

これだけ消える悲しみが辛いのなら、何も知らないほうがよいのかもしれない。

ソクラテスさんは無知の知を説いたが、無知の一番の強いところは、知らないものが

消え去ったところで、何もダメージがないことだろう。

名前をつけて可愛がっていた蚊がひと夏の任を終え、夭折さる場合、その喪失感は

ひとしおだろうが、刹那の逢瀬しかない、ビジター蚊を招かれざる訪問客として

一打に伏すということであれば、何らダメージはなかろかろう。

「ポルテ」は、ココアパウダーがくりのようなフォルムの体にまぶされた

チョコ菓子で、中には優しいクリームがふしゅっと入っていて、ゆっくりと

舌の上で転がすと、テレテレと甘みが溶け出してくる。

いまさらですが、「ポルテ」は、チョコ菓子ではありません。

「母性」であり、「地球」であり、「浮遊」であり、「温熱」です。

この4大要素が脳を支配して、みなさんの味覚に対話を仕掛けてきているのです。

代替できるものがありましょうか?ないでしょう。

ポルテ状に胃がぐっと空いて、ちょうどポルテ分だけ空洞ができている。

僕は空洞。ポルテでないと満たせない。助けて助けてください。

違法なポルテを密造し、薄暗いマンションの一室を販路にしている、

知る人ぞ知る、裏ポルテ屋の情報を教えてください。一説にはYRP野比にあると聞きました。

よろしくお願いします。

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